政策金利1.25%(2026年9月〜)
変動金利が上がったら返済額はいくら増える?
日本銀行は2026年9月に政策金利を1.25%程度へ引き上げました。変動金利で借りている人、これから借りる人にとって気になるのは「どれくらい返済額が増えるのか」。今の金利と上昇幅を入れて、具体的な金額で確かめてみましょう。
更新日:2026年11月5日 / 日本銀行(2026年9月18日・10月30日の決定会合)・各行の2026年11月1日現在の公表金利で確認
政策金利1.25%2026年9月24日〜
変動(最優遇の例)1.195〜1.525%メガバンク3行
フラット353.81%2026年11月
1%上昇で+17,340円4,000万円・5年後
変動金利が上がったときの返済額を計算
上昇後は残りの期間で返済額を再計算(5年ルール・125%ルールなしの場合)。上昇は1回だけと仮定しています。
2026年11月の金利の状況
- 政策金利 1.25%:日本銀行は2024年3月にマイナス金利を解除した後、段階的に利上げし、2026年9月に1.25%程度(1995年以来の水準)としました。10月の会合では据え置き。
- 短期プライムレートの引上げ:メガバンクは短期プライムレートを2.375%から2.625%へ引き上げ(2026年11月)。三菱UFJ銀行は2026年12月1日から変動金利の基準金利を見直すと公表しています。
- 新規の変動金利(2026年11月1日現在):三菱UFJ銀行 1.195%、みずほ銀行 1.275%、三井住友銀行 1.525%(最優遇)。みずほ銀行は2027年3月末までの借入について、2027年7月返済分から1.525%〜になると案内しています。
- 固定金利:フラット35は3.81%(2026年11月、前月3.83%)、10年固定はみずほ銀行3.4%〜、三菱UFJ銀行3.89%〜。
変動金利が上がると返済額はどう変わる?
4,000万円を変動1.275%・35年(毎月118,113円)で借り、5年後に金利が上がった場合の試算です。
| 上昇幅 | 上昇後の月々 | 増える額 | 35年の利息 |
|---|
| +0.25%1.525% | 122,314円 | +4,201円 | 1,112万円 |
| +0.5%1.775% | 126,605円 | +8,491円 | 1,266.4万円 |
| +1%2.275% | 135,453円 | +17,340円 | 1,585万円 |
| +1.5%2.775% | 144,651円 | +26,538円 | 1,916.1万円 |
| +2%3.275% | 154,191円 | +36,078円 | 2,259.6万円 |
金利が上がらなければ35年の利息は約960.8万円、同じ4,000万円をフラット35(3.81%)で借りると毎月172,580円・利息約3,248.4万円です。変動とフラット35の金利差(2.535%)を超えて上がらない限り、総額では変動の方が少なく済む計算です。
変動金利のしくみ:見直しのタイミングと2つのルール
- 金利の見直しは年2回:多くの銀行は4月1日・10月1日の短期プライムレートを基準に金利を見直し、7月・1月の返済から反映します。
- 5年ルール:金利が変わっても、毎月の返済額は5年間据え置き。中の「元金と利息の割合」が変わります。
- 125%ルール:5年ごとの見直しでも、新しい返済額は前の1.25倍まで(例:118,113円→上限147,641円)。
- 未払利息:利息が返済額を上回ると、払いきれない利息が繰り越され、最後に一括で精算することがあります。
ルールの有無や内容は金融機関・商品によって異なります。契約書(金銭消費貸借契約)で確認してください。
金利上昇に備えるには
- 金利が1〜2%上がっても払える額で借りる(年収別の借入可能額)。
- 繰上返済の資金を貯めておき、上昇局面で残高を減らす(繰上返済の効果)。
- 固定金利への借り換えも選択肢。ただし固定金利も上がっているため、諸費用を含めて比較を。
- 頭金を入れると残高が少なくなり、金利上昇の影響も小さくなります(頭金はいくら必要?)。
出典・計算の前提
- 日本銀行「金融市場調節方針の変更について」(2026年9月18日):無担保コールレート(オーバーナイト物)を1.25%程度で推移するよう促す(9月24日から)。2026年10月29・30日の金融政策決定会合で据え置き
- 住宅金融支援機構「【フラット35】金利情報」:2026年11月の借入金利(返済期間21〜35年・融資率9割以下・新機構団信付き)取扱金融機関の最低金利 年3.81%(前月3.83%)。同「借入対象となる住宅及び条件」:総返済負担率の基準(年収400万円未満30%以下、400万円以上35%以下)
- みずほ銀行「住宅ローン 金利」(2026年11月1日現在):変動金利 年1.275%〜(2027年3月31日までの借入は2027年7月返済分から年1.525%〜)、固定金利選択型10年 年3.40%〜
- 三菱UFJ銀行「住宅ローン金利」(2026年11月1日現在):変動金利 年1.195%(店頭表示金利 年3.375%から年2.18%引下げ)、固定10年 年3.89%〜、全期間固定31〜35年 年4.50%。同行「変動金利の基準金利見直しについて」:2026年12月1日から見直し
- 三井住友銀行(WEB申込専用住宅ローン)変動金利 年1.525%(2026年11月1日現在。価格.com「住宅ローン金利比較」の同日付一覧でも確認)
- 計算式:元利均等返済 毎月返済額=借入額×月利×(1+月利)回数÷{(1+月利)回数−1}(月利=年利÷12)。金融機関の端数処理により実際の返済額は数円〜数十円異なります(2026年11月5日確認)
5年ルール・125%ルールは多くの銀行の変動金利型で採用されている一般的なしくみの説明です。短期プライムレートの引上げ(2.375%→2.625%)は2026年11月の各行公表によります。
よくある質問
今の政策金利は何%ですか?
日本銀行は2026年9月18日の金融政策決定会合で、無担保コールレート(オーバーナイト物)の誘導目標を1.25%程度に引き上げ、9月24日から適用しました。10月29・30日の会合では据え置きとなり、次回の会合は12月17・18日です。
変動金利が1%上がると返済額はいくら増えますか?
4,000万円を変動1.275%・35年で借り、5年後に金利が1%上がって2.275%になると、毎月の返済は118,113円から135,453円へ、17,340円増えます(残り30年で再計算した場合)。
5年ルール・125%ルールがあれば安心ですか?
返済額の急な増加は抑えられますが、金利が上がった分の利息がなくなるわけではありません。返済額が据え置かれている間は元金の減りが遅くなり、最終回にまとめて支払う「未払利息」が生じることもあります。また、ネット銀行などにはこのルールがない商品もあります。