2026年から住宅ローン控除(住宅ローン減税)は2030年入居分まで5年延長されました。控除率は年末残高の0.7%、新築は最長13年。中古の省エネ住宅が拡充され、子育て世帯・若者夫婦世帯の上乗せも続きます。年収と借入額から、実際にいくら戻るかを計算してみましょう。
更新日:2026年11月5日 / 令和8年度税制改正(国土交通省・財務省・国税庁)で確認
所得税・住民税は東京都・独身・社会保険料控除と基礎控除のみの概算です。配偶者控除や医療費控除などがあると税額が減り、控除しきれない額が増えることがあります。
| 住宅の種類 | 一般 | 子育て等 | 期間 | 1年目の上限 |
|---|---|---|---|---|
| 新築・認定住宅(長期優良・低炭素) | 4,500万円 | 5,000万円 | 13年 | 315,000円 |
| 新築・ZEH水準省エネ住宅 | 3,500万円 | 4,500万円 | 13年 | 245,000円 |
| 新築・省エネ基準適合住宅 | 2,000万円 | 3,000万円 | 13年 | 140,000円 |
| 中古・認定住宅/ZEH水準 | 3,500万円 | 4,500万円 | 13年 | 245,000円 |
| 中古・省エネ基準適合住宅 | 2,000万円 | 3,000万円 | 13年 | 140,000円 |
| 中古・その他の住宅 | 2,000万円 | 2,000万円 | 10年 | 140,000円 |
「1年目の上限」は一般世帯の借入限度額×0.7%。年末残高が限度額より少なければ残高×0.7%です。2028年以降の入居は災害レッドゾーンの新築が対象外になるなど、要件が一部変わります。
変動1.275%・35年で4,000万円を借りた場合、1年目の年末残高は約3,908.7万円ですが、ZEH水準の一般世帯は借入限度額が3,500万円なので、控除は3,500万円×0.7%=245,000円です。年収600万円の所得税(控除前)は146,300円なので、まず所得税から146,300円、残り97,500円を翌年度の住民税(上限97,500円)から差し引きます。
| 年 | 年末残高 | 控除額 | 所得税から | 住民税から |
|---|---|---|---|---|
| 1年目 | 3,908.7万円 | 245,000円 | 146,300円 | 97,500円 |
| 2年目 | 3,816.3万円 | 245,000円 | 146,300円 | 97,500円 |
| 3年目 | 3,722.7万円 | 245,000円 | 146,300円 | 97,500円 |
| 5年目 | 3,531.8万円 | 245,000円 | 146,300円 | 97,500円 |
| 10年目 | 3,032.8万円 | 212,200円 | 146,300円 | 65,900円 |
| 13年目 | 2,717.8万円 | 190,200円 | 146,300円 | 43,900円 |
13年間の合計は約294.4万円です。子育て世帯なら限度額が4,500万円になり、1年目は残高×0.7%=273,600円まで増えます。
年末のローン残高(借入限度額まで)の0.7%が、新築なら最長13年間、所得税(引ききれない分は住民税)から差し引かれます。たとえば年収600万円・ZEH水準の新築で4,000万円を借りた場合(変動1.275%・35年)、1年目の控除は243,800円、13年間の合計は約294.4万円です。
19歳未満の子がいる世帯か、夫婦のどちらかが40歳未満の世帯は、新築の認定住宅で5,000万円(一般4,500万円)、ZEH水準で4,500万円(3,500万円)、省エネ基準適合で3,000万円(2,000万円)まで借入限度額が上乗せされます。2026年からは中古の省エネ住宅も上乗せの対象です。
控除できるのは、その年の所得税と、住民税の上限(課税総所得金額等の5%、最高97,500円)の合計までです。年収400万円・省エネ基準適合の新築で3,000万円借りた例では、税額の上限がなければ13年で約182万円のところ、実際は約145.7万円になります。