確定申告ガイド
セルフメディケーション税制と医療費控除どっちが得?
ドラッグストアで買った対象の市販薬が年12,000円を超えたら、セルフメディケーション税制で超えた分(最大88,000円)を所得から差し引けます。通常の医療費控除とはどちらか一方しか使えません。年収400万円で市販薬5万円なら軽減額は5,800円です。
更新日:2026年11月5日 / 令和8年分(2026年)の所得税・2027年度の住民税で計算
下限12,000円超えた分が控除
上限88,000円購入額100,000円で到達
条件健診などの取組本人が受診
見直し2027年分〜対象拡大・期限延長
医療費控除と比較(年収400万円・医療費15万円・市販薬5万円)
東京都・協会けんぽ・39歳以下・独身・給与収入のみで計算。還付されるのは所得税、住民税は翌年度の税額が減ります。
2つの制度の比較
| セルフメディケーション税制 | 医療費控除 |
|---|
| 対象 | 対象の市販薬(スイッチOTC医薬品など) | 医療費全般(診療費・薬代・通院費など) |
| 控除額 | 購入額−12,000円(上限88,000円) | 医療費−10万円(所得200万円未満は所得×5%)(上限200万円) |
| 条件 | 健康診断・予防接種・がん検診などの取組 | なし |
| 併用 | どちらか一方を選択 |
入力例(年収400万円・医療費15万円・うち市販薬5万円)では、医療費控除が50,000円で軽減7,600円、セルフメディケーション税制が控除38,000円で軽減5,800円です。目安として、医療費の合計が10万円に届かない年は、セルフメディケーション税制の方が有利になりやすいです。
令和8年度税制改正による見直し
- 期限の延長:もともと2026年12月31日までの特例でしたが、スイッチOTC医薬品の購入分は期限が撤廃され、それ以外の対象医薬品は2031年12月31日まで延長されました。
- 対象の見直し:胃腸薬などの消化器官用薬や一定の生薬を含むせき止め・たん切りなどが加わり、痩身・美容目的に使われうる医薬品は外れます。所得税は2027年分(2028年に申告)から適用です。
- 2026年分の申告:令和8年分(2027年に申告)は現行の対象品目・計算方法(12,000円超・上限88,000円)です。対象商品にはレシートに★などの印があります。
出典・参考資料
- 国税庁 タックスアンサー「No.1900 給与所得者で確定申告が必要な人」(給与以外の所得が20万円超など)・「No.2020 確定申告」・「No.2030 還付申告」(翌年1月1日から5年間)
- 国税庁「主な国税の納期限(法定納期限)及び振替日」:令和8年分 申告所得税の納期限 令和9年3月15日(月)、振替日 令和9年4月23日(金)、延納の期限 令和9年5月31日(月)(2026年11月5日確認)。申告期間の開始(2月16日)は国税通則法・例年の取扱い(2月16日〜3月15日)による
- 国税庁「No.1120 医療費を支払ったとき(医療費控除)」(10万円または総所得金額等の5%、上限200万円)・「No.1129 セルフメディケーション税制」(12,000円超・上限88,000円)。令和8年度税制改正の大綱(2025年12月):セルフメディケーション税制はスイッチOTC医薬品分の期限撤廃・その他は2031年12月31日まで延長、対象品目の見直しは2027年分から(第二の確認:厚生労働省「セルフメディケーション税制について」)
- 国税庁「令和8年度税制改正による所得税の基礎控除の引上げ等について」:基礎控除104万円(合計所得489万円以下)など。定額減税は令和6年分のみで、令和7年分・令和8年分にはありません(国税庁「定額減税特設サイト」)
- 総務省「個人住民税」:所得割10%(標準税率)、均等割5,000円(森林環境税1,000円を含む)。給与以外の所得の住民税は、確定申告書第二表で「自分で納付(普通徴収)」を選択できる
よくある質問
セルフメディケーション税制の控除額はいくら?
対象の市販薬の年間購入額から12,000円を引いた額で、上限は88,000円です。購入額5万円なら控除額38,000円です。
医療費控除と両方使えますか?
いいえ。同じ年分はどちらか一方を選びます。年収400万円・医療費15万円(うち市販薬5万円)なら、医療費控除の軽減7,600円に対しセルフメディケーション税制は5,800円です。
セルフメディケーション税制はいつまで使えますか?
令和8年度税制改正で、スイッチOTC医薬品分は期限が撤廃され、その他の対象医薬品は2031年12月31日まで延長されました。対象品目の見直しは2027年分から適用されます。